【非エンジニア編 第13回】バグ報告をClaude Codeで整理してからエンジニアに渡す

社員ブログ

※Claude Codeを使用して記事を作成しています。

前回の記事で、第3部「コミュニケーション編」が完結しました。

今回から第4部「実務シーン編」に入ります。

最初のテーマは、

バグ報告

です。

  • 「動かない」と報告したら、何度も聞き返された
  • エンジニアが再現できず、調査が進まない
  • 自分では詳しく書いたつもりが、肝心な情報が抜けていた

非エンジニアにとって、バグ報告は身近な業務のひとつです。
同時に、報告の質によって、解決までのスピードが大きく変わる業務でもあります。

Claude Codeを使って、エンジニアが調査しやすいバグ報告に整理する方法を紹介します。

なぜバグ報告は伝わりにくいのか

バグ報告がうまく伝わらない原因は、主に以下の4つです。

  • 事象が感覚的な表現になっている
    「おかしい」「変」「動かない」では、何が起きたのかわからない
  • 再現手順が抜けている
    どの画面で、何を操作したのかが書かれていない
  • 環境の情報がない
    端末、OS、ブラウザ、アプリのバージョンなどがわからない
  • 期待していた動作が書かれていない
    何をもって「バグ」と判断したのかが伝わらない

これらは、報告する側が悪いわけではありません。

目の前で起きたことは、自分にとっては明らかなので、
書くべき情報を省略してしまう

という、誰にでも起きる現象です。

Claude Codeは、この「省略してしまった情報」に気づかせてくれます。

エンジニアはバグ報告に何を求めているのか

整理の前に、エンジニアが調査の際に知りたい情報を確認しておきます。

  • 何が起きたのか(事象)
  • 本来はどうなるはずだったのか(期待結果)
  • どうすれば再現できるのか(再現手順)
  • どんな環境で起きたのか(環境情報)
  • どのくらいの頻度で起きるのか(再現性)
  • どのくらい困っているのか(影響範囲)

この6点が揃っていると、エンジニアは調査にすぐ着手できます。

逆に、これらが欠けていると、まず情報を集めるところから始めることになります。

実例:ざっくりした報告を整理する

ここでは、以下のような最初の報告を例にします。

【最初の報告】
注文ボタンを押したらエラーが出て、買えませんでした。
お客様から連絡がありました。

この報告のままエンジニアに渡すと、聞き返しが何往復も発生しそうです。

Claude Codeと一緒に整理していきます。

ステップ1:不足している情報を指摘してもらう

まず、報告の下書きをそのまま渡して、足りない情報を洗い出してもらいます。

【質問例】
以下は、お客様から受けたバグ報告の内容です。
エンジニアが調査する際に、不足していると思われる情報を指摘してください。

「注文ボタンを押したらエラーが出て、買えませんでした。」

Claude Codeが、以下のように指摘してくれます。

【指摘例】

以下の情報が不足していると考えられます。

- エラーの内容
  (どんなメッセージが表示されたか、画面のスクリーンショットなど)
- 発生した画面と操作
  (どの商品を、どの順番で操作したか)
- 発生した日時
- 使用していた環境
  (スマートフォンかパソコンか、OSやブラウザの種類など)
- 再現性
  (毎回起きるのか、一度だけだったのか)
- 他のお客様にも発生しているか

聞き返される前に、聞かれそうなことがわかります。

ステップ2:お客様や報告者への確認事項を作る

不足情報が見えたら、お客様や報告者に何を確認すればよいかを整理します。

【質問例】
上記の不足情報を確認するために、お客様に問い合わせる文章を作成してください。
専門用語を使わず、答えやすい聞き方にしてください。

Claude Codeが、以下のように提案してくれます。

【問い合わせ文の例】

この度はご不便をおかけし、申し訳ございません。
状況を確認するため、可能な範囲で以下を教えていただけますでしょうか。

1. エラーが表示された際の画面(スクリーンショットがあればお送りください)
2. 表示されたメッセージの内容
3. ご利用の端末(スマートフォン、パソコンなど)
4. 発生したおおよその日時
5. 同じ操作を再度お試しいただいた場合も、同様の状況になるか

お分かりになる範囲で構いません。
よろしくお願いいたします。

専門用語を避けた聞き方にすることで、お客様側の負担も減らせます。

ステップ3:再現手順を整理する

お客様からの回答が得られたら、再現手順の形に整理します。

【質問例】
以下の情報をもとに、エンジニアが再現できるよう、
再現手順を番号付きで整理してください。

【得られた情報】
- 商品ページで「カートに入れる」を押した
- カート画面で「注文に進む」を押した
- 配送先を入力して「注文を確定する」を押したところ、
  「エラーが発生しました」と表示された
- スマートフォン(iPhone)のSafariで操作していた

Claude Codeが、以下のように整理してくれます。

【再現手順の例】
1. iPhoneのSafariでアプリ(サイト)を開く
2. 商品ページで「カートに入れる」を押す
3. カート画面で「注文に進む」を押す
4. 配送先を入力する
5. 「注文を確定する」を押す

【結果】
「エラーが発生しました」と表示され、注文が完了しない

番号付きの手順にすることで、エンジニアが同じ操作を試しやすくなります。

ステップ4:バグ報告として一つにまとめる

情報が揃ったら、報告書の形式にまとめてもらいます。

【質問例】
ここまでの情報を、エンジニアに渡すバグ報告の形式にまとめてください。
「概要」「再現手順」「期待結果」「実際の結果」
「環境」「再現性」「影響範囲」の項目でお願いします。
わからない項目は「未確認」と書いてください。

Claude Codeが、以下のような形式で整理してくれます。

【バグ報告】
■ 概要
注文確定時にエラーが表示され、注文が完了しない

■ 再現手順
1. iPhoneのSafariでサイトを開く
2. 商品ページで「カートに入れる」を押す
3. カート画面で「注文に進む」を押す
4. 配送先を入力する
5. 「注文を確定する」を押す

■ 期待結果
注文が完了し、完了画面が表示される

■ 実際の結果
「エラーが発生しました」と表示され、注文が完了しない

■ 環境
- 端末:iPhone(機種は未確認)
- ブラウザ:Safari(バージョンは未確認)

■ 再現性
未確認(お客様が再度試したかは確認中)

■ 影響範囲
未確認(他のお客様への発生有無は確認中)

■ 補足
- 発生日時:(お客様の回答を記載)
- エラー画面のスクリーンショット:(あれば添付)

ここで大切なのは、

わからない項目は「未確認」と書く

ことです。

わかっていないことを、わかっているように書いてしまうと、調査の方向を誤らせてしまいます。

ステップ5:送る前に、エンジニア目線でチェックする

送信前に、エンジニアの立場で読んだときのわかりにくさを確認します。

【質問例】
以下のバグ報告を、受け取ったエンジニアの立場で読んでください。
調査を始める際に、追加で確認したくなる点があれば指摘してください。

(作成したバグ報告を貼り付ける)

Claude Codeが、以下のような指摘を返してくれます。

【指摘例】

- エラーメッセージの全文が不明なため、
  可能であれば画面のスクリーンショットがあると助かります
- 「注文を確定する」を押した時点で、決済が行われたかどうかが不明です
  (二重請求などのリスクがないか確認が必要です)
- 発生した日時がわかると、ログから該当の処理を探しやすくなります

このように、自分では気づきにくい観点を事前に補えます。

緊急度を伝える

バグ報告では、緊急度を適切に伝えることも重要です。

【質問例】
今回のバグは、お客様が注文できない状況のため、緊急度が高いと考えています。
ただし、事実と推測を混ぜずに、エンジニアに緊急性が伝わる書き方を教えてください。

Claude Codeが、以下のように提案してくれます。

【回答例】
緊急度を伝える際は、感情的な表現ではなく、
事実をもとに影響を書くと伝わりやすくなります。

例:
「注文確定時にエラーとなり、注文が完了しません。
 現時点で確認できているのは1件の報告ですが、
 同じ操作で他のお客様も注文できていない可能性があります。
 売上への影響が懸念されるため、優先的にご確認いただけますと助かります」

「確認できている事実」と「懸念している可能性」を分けて書くのがポイントです。

事実と推測を分けて書くことで、エンジニアが状況を正確に判断できます。

バグ報告でやってはいけないこと

原因を推測して断定する

「たぶん昨日のリリースが原因です」のように、根拠なく原因を書いてしまうと、調査の視点を狭めてしまうことがあります。

気づいたことは、

【書き方の例】
「確証はありませんが、昨日のリリース後に報告が増えているようです」

のように、推測であることを明示して伝えます。

複数の問題を一つの報告にまとめる

複数の不具合を一つの報告に混ぜると、調査も対応状況の管理も難しくなります。

【質問例】
以下の報告には、複数の問題が含まれていますか?
含まれている場合、問題ごとに分けて整理してください。

と聞くことで、報告を分けるべきかどうかを確認できます。

個人情報をそのまま貼り付ける

お客様の氏名、住所、メールアドレスなどを、そのままClaude Codeに入力することは避けてください。

整理の際は、

  • 個人が特定できる情報は伏せる
  • 社内のルールに従って扱う

ことが大切です。

「お客様A」のように置き換えても、バグ報告の整理には支障ありません。

バグ報告整理のテンプレート

【バグ報告整理テンプレート】

1. 以下のバグ報告の内容について、
   エンジニアが調査する際に不足している情報を指摘してください。
   (報告内容を書く)

2. 不足情報を確認するために、
   報告者(お客様)に問い合わせる文章を作成してください。
   専門用語を使わず、答えやすい聞き方にしてください。

3. 以下の情報をもとに、再現手順を番号付きで整理してください。
   (得られた情報を書く)

4. ここまでの情報を、
   「概要」「再現手順」「期待結果」「実際の結果」
   「環境」「再現性」「影響範囲」の項目でまとめてください。
   わからない項目は「未確認」と書いてください。

5. このバグ報告をエンジニアの立場で読んだ場合、
   追加で確認したくなる点を指摘してください。

まとめ

バグ報告をClaude Codeで整理してからエンジニアに渡す方法をまとめます。

  • 報告の下書きから、不足している情報を洗い出してもらう
  • 報告者への確認事項は、答えやすい文章にしてもらう
  • 再現手順は、番号付きの形式に整理する
  • わからない項目は「未確認」と明記する
  • 送る前に、エンジニア目線でチェックしてもらう
  • 事実と推測を分けて、緊急度を伝える
  • 個人情報は伏せた状態で扱う

バグ報告の質が上がると、

エンジニアの調査時間が短くなり、解決までのスピードも上がる

という好循環が生まれます。

「動かない」の一言から、一歩進んだ報告ができるようになるだけで、エンジニアとの連携は大きくスムーズになります。

次回予告

次回は、

「議事録・要件をClaude Codeで技術的な言葉に変換する」

をテーマに、

  • 打ち合わせの内容を、エンジニアが使える形に整理する方法
  • 曖昧な発言を、確認事項として切り出すコツ
  • 議事録から決定事項とToDoを抽出する方法

を紹介します。

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