※Claude Codeを使用して記事を作成しています。
前回の記事では、Claude Codeに伝わる質問の作り方を紹介しました。
今回は一歩進んで、
「実際の開発で、どう使えばいいのか?」
という疑問に答えていきます。
機能追加を例に、Claude Codeをどのタイミングで使うか、依頼から実装までの流れを具体的に解説します。
Claude Codeは”どこで”使うのか
まず整理しておきたいのは、
Claude Codeは「全部やってくれるツール」ではない
という点です。
開発の流れを大きく分けると、以下のようになります。
- 要件を整理する
- 設計を考える
- 実装する
- 動作確認する
- 修正・改善する
Claude Codeが特に力を発揮するのは、
- 2. 設計を考える(相談・整理)
- 3. 実装する(コード生成)
- 5. 修正・改善する(リファクタリング・デバッグ)
の場面です。
「何を作るか」を決めるのは、あくまであなた自身です。
実例:メモアプリに「削除機能」を追加する
ここでは、Jetpack Compose + Room + Clean Architectureで開発したメモアプリに「メモの削除機能」を追加する流れを例にします。
ステップ1:要件を自分で整理する
まず、Claude Codeに頼む前に、自分で要件を整理します。
【追加したい機能】
- メモ一覧画面で、メモを長押しすると削除確認ダイアログが表示される
- 「削除する」を押したらDBから削除され、一覧が更新される
- 「キャンセル」を押したらダイアログが閉じる
この整理をせずにClaude Codeに丸投げすると、想定と異なる実装が返ってくることがあります。
「何を作るか」は自分で決める。
これが、うまく使うための第一歩です。
ステップ2:設計を相談する
要件が整理できたら、実装方針をClaude Codeに相談します。
【質問例】
Kotlin + Jetpack Compose + Room + Clean Architectureで
メモアプリを開発しています。
メモ一覧画面に削除機能を追加したいです。
長押しで削除確認ダイアログを表示し、
確認後にDBから削除する実装を考えています。
以下の点を教えてください。
- Roomの削除処理はどの層に書くべきか
- ダイアログの表示状態はどこで管理すべきか
- ViewModelからRepositoryへの削除処理の流れ
ここではコードを書いてもらうのではなく、「どう実装すべきか」を先に整理します。
ステップ3:コードを生成してもらう
設計の方針が固まったら、コードを依頼します。
【質問例】
以下の構成でメモの削除機能を実装してください。
【環境】
- 言語:Kotlin
- UI:Jetpack Compose
- DB:Room
- DI:Hilt
- アーキテクチャ:Clean Architecture
【実装してほしいもの】
1. RoomのDAOに削除メソッドを追加
2. Repositoryに削除処理を追加
3. UseCaseに削除処理を追加
4. ViewModelで削除処理とダイアログ表示状態を管理
5. Composableでダイアログを表示
このように、実装してほしいものをリストで渡すと、抜け漏れなく対応してもらいやすくなります。
ステップ4:生成されたコードを確認する
返ってきたコードをそのまま使うのは危険です。
必ず以下を確認してください。
【確認ポイント】
- 自分のプロジェクトのパッケージ名と合っているか
- 使用しているRoomのバージョンと互換性があるか
- 既存のコードと命名規則が揃っているか
- 想定外の依存関係が追加されていないか
AIが生成したコードは「たたき台」です。
そのまま動く場合もありますが、必ず自分の目で確認する習慣を持つことが重要です。
ステップ5:動かない・想定と違う場合は追加で相談する
コードを試して問題が起きた場合も、Claude Codeに相談できます。
【質問例】
先ほど教えていただいたコードを実装しましたが、
削除後に一覧が更新されません。
ViewModelのコードは以下です。
(コードを貼り付ける)
Roomから取得したFlowはcollectAsStateで受け取っています。
何が原因か教えてください。
このように、
- 何が起きているか
- 試したこと
- 関連するコード
を整理して伝えることで、的確な回答が返ってきます。
ステップ6:コードを改善してもらう
動作確認が取れたら、コードの品質を上げる相談もできます。
【質問例】
削除機能の実装ができました。
以下のViewModelのコードについて、
改善できる点があれば教えてください。
(コードを貼り付ける)
実装が終わった後に、
- 命名の改善
- 責務の整理
- より読みやすい書き方
を相談することで、コードの質を高められます。
開発フローの全体像
ここまでの流れをまとめると、以下のようになります。
1. 要件を自分で整理する ← 自分で考える
2. 設計を相談する ← Claude Codeと対話
3. コードを生成してもらう ← Claude Codeに依頼
4. コードを確認する ← 自分で判断する
5. 問題があれば追加で相談する ← Claude Codeと対話
6. コードを改善してもらう ← Claude Codeに依頼
重要なのは、
「自分で考える部分」と「Claude Codeに頼る部分」を分けること
です。
よくある失敗:最初から全部頼ろうとする
Claude Codeを使い始めた人がやりがちな失敗があります。
# よくある失敗例
「削除機能を作って」とだけ伝えて、
返ってきたコードをそのまま貼り付ける
この方法では、
- 自分のプロジェクト構成と合わない
- 既存コードとの整合性が取れない
- なぜそう実装するのか理解できない
といった問題が起きやすくなります。
Claude Codeは、考える手間を省くツールではなく、 考えを整理・実現するためのパートナーです。
まとめ
Claude Codeを使った開発フローのポイントをまとめます。
- 要件は自分で整理してから相談する
- 設計→実装→改善の順で使う
- 生成されたコードは必ず自分で確認する
- うまくいかなければ、状況を整理して追加質問する
- 「全部任せる」ではなく「一緒に進める」意識を持つ
Claude Codeは、開発の速度を上げてくれるツールです。
しかし、使いこなすためには、自分が何を作りたいかを明確にする力が必要です。
その力がある人ほど、Claude Codeの恩恵を大きく受けられます。

