「IT系の資格の取得って必要だと思う?」をテーマにしたお茶会、後編です。
前編では「経験のほうが大事だけど、有効な場面もあるね」という結論に落ち着きました。
今回お送りする後編では、「実際どんな資格を取ればいいのか?」という視点でお送りします。
エンジニア、どんな資格を取れば良いのか悩みがち
なりたい進路が決まっている場合
K:
今、NさんやSKさんは
資格、なんかこんなの取りたいなってのあるんですか?
N:
自分はとりあえずセールスフォースとろうかなっていうふうに思ってます。
まあ、いるか分からないけど、会社も負担してくれるし。
触っていく中で結構面白いと思ってるんで、
例えば今後、上流とか触りたい、てなった時に挑戦しやすいというか。
「やる気あります」じゃなくて、形として証明できるものだと思ってるので
挑戦する上では、あって見られ方としては損ないので
まあとっていくかなっていう風に思ってます。
K:
セールスフォースの試験って10種類以上あったよね
N:
そうなんですか。もういっぱいありすぎて
K:
いっぱいありすぎるよね。あれね
どれ選ぶかで、その開発、そのエンジニアとしての資格もあるし
コンサルタントの、そのアーキテクトとしてのあれもあるし
N:
結構幅広いんで
K:
まあ、営業としてやるならね
コンサルタントとかね、アーキテクトとか
そっちの方になってくると思う
進路が決まってない場合
K:
SKさんは?
SK:
私は、基本情報技術者だけですね
ここから応用技術を取っていった方がいいのか
それとも自分の使ってる言語に絞って取っていった方がいいのか。
どうしようかな、って思っています。
N:
自分はセールスフォース取るっていうのは決まってて、あと、何か取るかっていう問題なんですけど
SKさんとかみたいな、何取ろうかなっていうタイミングのかたに対してのアドバイスとかだったら
お二人だったらこういうの取ればっていうのがありますか?
K:
PHPのエンジニアとしては特にいらないよね
情報処理持ってればいいのかなと思うけど
DBエンジニアっていうわけでもないから
そもそもPHPとオラクルつなげることほとんどないでしょ
だからオラクルマスターの資格取ってもしょうがないし
K:
一応持ってるけどね。自分は取ったけど使ったことないよね
SK:
あ~中々現場では使わないですか
K:
オラクルないもん
結局その使うものの費用の問題があるよね
オラクル導入したら、やっぱりオラクル高いから
よっぽどのことでなければオラクルは使わないのかなっていう気がする。
SQLサーバー、マイクロソフトのSQLサーバーもライセンス問題で
MySQLとかPostgreとかにだんだん移行してきちゃう感じでしょ
S:
AWSだったらAuroraとかですか?
K:
AuroraでもAuroraMySQLとかPostgreとかあるからね
S:
オラクルとか使ってるのも最近、知らないですね。
K:
だからデータベースの資格は要らないと
よっぽどね、会社がデータベース専門だったら取る必要あると思うけど
SK:
移り変わりが激しいので
昔は使っててたけど今は全然使ってないってことも結構ありますもんね
K:
個人的な考えだけどセキュリティ系の資格とかネットワーク系の資格あったらいいかなみたいな。
開発者でもやっぱりセキュリティに関してちゃんといろいろ考えなきゃいけないから
結構セキュリティに関して詳しい人とかって少ないと思うし
開発者の立場からも、こういう風にしなければならないんじゃないですかとか。提案できるから
だから、セキュリティ系の資格があればいいなと思います。個人的にね
資格を持っていることで売り込みやすくなる
K:
逆に、会社がSKさんに「何ができる?」って言った時に
PHPができますって言った時に、PHPの現場しか売り込めなくなっちゃうでしょ
SK:
そうですね。それは本当にありますし、実際にそうです。
K:
そうなると、新しい現場で知識を得るためには、ある程度資格があった方が会社としても売り込みやすいのかな、と。
違うスキルのところでも、自分これできますっていう証明になるので
K:
まあ経験がないから、そんな大それたことは
なかなか難しいかもしれないけど。
一応知識としてはあるのでお手伝いで入れないか、とか、売り込みはできるのかなっていう。
そこで経験積んでいけばまたね、
PHPの経験積みました、次の経験、積みましたっていうことで
それもキャリアアップですよね。
結局、エンジニアが取るべき資格とは
K:
資格も、情報処理だと案件取ってくる資格とはまた違うんだよね。
そういった意味ではAWSの方が強いかもしれない
S:
情報処理とかだと基礎はできているっていうところの判断になりますよね。
K:
そうそうだから、若い時は
S:
勉強してきてるなこの人っていうのは多分見てもらえると思う。
K:
20代30代で、情報処理の試験っていうのは
この人は知識ちゃんとあるなっていう証明にはなるから、もちろん必要だと思いますね
ただ仕事を取ってくるとか案件が舞い込んでくるレベルの資格となると
やっぱりAWSとか強いと思う
N:
なるほど確かにそうですね。
自分がこういう案件に入りたくて、その面談してくれるであろう人が評価してくれる資格とか
これだろうなってかたちで、自分の進路やりたい案件に向けて取っていければいいのかな。
K:
もちろんもちろん
多分資格って、自分のスキルアップの方向性だと思うんですよ
あとは会社として何を売り込んでるかっていうどちらかだと思うんですね。
N:
もう開発の実績ある人はいらないんですけど
まだ入ったことないとか、経験があった上で
プラスアルファで他の人と差別化になる要因になる資格あれば
これはいいんじゃないかなって感じで
K:
それか、大きいものには飲まれろっていうことで
やっぱりマイクロソフトとか、AmazonとかGoogle
その辺の資格あれば結構なんかいいのかなっていう気もするけどね。
それが実践で活かせるからね
新しい現場や新しい知識が欲しいなら資格を活用しよう
K:
現場に今いる立場からすると、必要ないなと思うけど
ただ新しい現場とか新しい知識が欲しいなら、資格あった方がいいのかな
S:
年齢によっては資格はまあ違うかなって話はしたけど、
でも、年齢が上がっても、行きたい方向があるならアピールポイントとして資格を取るのはいいですよね。
結局、新しいところに行くためのアピールというところでしかないのかな?
N:
そうですね。挑戦する時にちょっと評価を入れるための
K:
新しい分野に入るための
N:
そうです。
K:
あとはもう、経験だね
何が必要なのかっていうところじゃなくて
もし、開発者だったら興味がある資格をとりあえず取ればいい。
そういった意味では、「これが必要」「これがあった方がいいよ」
とか言うのはあんまりないですね。
興味がある方向に行きたい方向の資格を取ればっていう
S:
そうですね。だからNさんの動きはいいんじゃないかなと。
セールスフォースやAWSをやりたいというのは素敵です。本当に。
AWSの資格、よくない?
K:
ん~まあそうですね
AWSいきますか、みんなで(笑)
AWSなんか結構素敵だから
SK:
AWSですか
K:
素敵じゃないですか? 結構、導入実績が多いから。
SSくん(※インフラ系に強い社員さん)だって、AWS系やってるもんね
S:
そうですね、AWSもできて、何でもできるんで。
K:
今私が開発したやつはAWSでやってる、サーバーサイドのJavaScriptなんだけども
APIとしてLambda使って、FrontはAngularをフレームワークとして使ってて動かしてるって感じです。
大手が採用してるし、本当にコスト削減にもなってるだろうから。
データのバックアップとかも含めてね、いろんな仕組みがあるから
AWSセキュリティも含めて、いいんじゃないのかなと思う
S:
コストの面って話だとあれですよね。
今円安になっちゃってるから。
現場もAWSにしたんですけど、またやめようかみたいな話が出てます。
K:
ね~為替に影響されちゃうとね
S:
コストがだいぶ上がっちゃってる感じみたいです。
K:
でも、メンテナンス費用からするとね、
結構バックアップとかもね。いろいろ見積もりとかも考えなくていいから楽だけどね。
データベースとかも、スナップショットとかいっぱい作れるから、その分お金払えばいいっていう話で。
まあいろいろ考えると、会社としてもやっぱ資格あった方が売り込みやすいのかなっていう気はしますね。
資格をより活用していくために出来る事
名刺に印刷する
K:
名刺作ってもらう時に、なんとか取得者みたいな印刷してもらった方がいいよ。
やっぱりお客様の現場に行った時に印象変わる。
その印象が変わった時に
「こんな資格持ってるんだったら、こういうこともできる?」とかって提案されてきたりね。
例えばAWSの資格持ってるんだったら
「AWSでなんか導入したいんだけどね、ちょっと相談にのってくれる?」みたいな。
そこからまた仕事が広がるかもしれない
S:
「あ、そういえばNさんAWSできるじゃないですか」っていう
K:
どこでどんな案件が転がってるかわからないからね
会社としてアピールしていく
K:
やっぱりね、
「うちにエンジニア派遣しますよ」って言うよりも
「セールスフォース導入しますよ」っていう方が
会社のある程度の人数をまとめて送り込めるっていう気がするんですよね
N:
あ~そうですよね。ブランド的にもその方がいいですよね。
K:
で、1回導入しちゃえば保守メンテナンスっていうのがあるんで
長いことそこのサポートとかができるんで、会社としても安定するかなっていうのがあって。
なので、まあ、セールスフォースの資格自分も取るかな
それでちょっと名刺にまとめてね
「ある程度セールスフォースのメンバーいますよ」っていうのアピールして
S:
アピールとかもしやすいかもですね。
K:
現在セールスフォースエンジニア10名在籍中とか
会社としてホームページにセールスフォース案件とか
そういうふうに載せられればいいのかなと思う
まとめ
K:
個人的にはいろいろ話した結果、
開発者としては、キャリアアップしたいんであれば資格を取得。
もし、その目指す方向に資格があるんであれば、ぜひ資格を取得して、
それを生かして新しい現場とかキャリアアップにつなげて欲しいかなっていう気はします。
会社もその方が売り込みやすい。
ある程度の歳をいった、もうヨボヨボの人たちは、ある程度経験という部分でやればいいのかなと思うんで。
まあある程度年齢になると資格っていうところでは勝負してないのかなって気がしてます。
ただ新しい技術、さっきのセールスフォースみたいな分野に会社として全面的に行くって言うならば、
みんな試験受けてコンサルタントとか、そういった部分は真剣に受けてもいいかなと思う、っていうところですね。
S:
同じようなことになっちゃうけど・・・
必要な資格、キャリアアップ、仕事取るための手段みたいなところでの資格取得は必要なんだろうなっていうのは、50歳間近で思うところではあるかな。
けど、さっきからKさんが言っている通り、ある程度経験を積んでしまうと、資格うんぬんでの判断っていうのはほぼないですね。
こういう業界だからなのかもしれないですかね。
だから、資格取得に対して否定はしないし。
さっきも言った、過程っていうところが大事なんだろうから、
そこを勉強して、どう活かしていくかっていうところなんだろうなと思うので。
結論、絶対取れっていうのは僕はないのかなっていうところですかね。
自分が取ってないからっていうのもあるんですけど、はい。
SK:
私としては、今回のお茶会のお話を聞いて、
AWSの資格を取ろうかなって思っちゃいました。
会社としてもそういうアピールポイントができるのは大きいと思いますし、
個人としても自分の知識というか、スキルを伸ばしていく上で
具体的なスキルの資格を取っていくのは大事なんですね。
自分のキャリアアップのことを考えても有効な機会だなと思いました。
一技術者として資格の取得は必須じゃないかもしれないけど、取った方がいいんだな、という知見を得ました。
N:
エアケントに入ってすぐ社長とSSさんと自分の3人で面談する機会があったんですけど、
その時、SSさんが資格なんかいらないって言って、
それはSSさんの段階であって、例えば自分みたいな、
現実的じゃないってところでやりたい進路が決まっていて、
それに対して必要な資格があるという場合は必要だと思うので、
そこもしっかり進路を決めてやりたいことを決めて、
そのための面談とかで一つ武器というか、
ちょっと下駄を這いてかたるようなものになればいいんじゃないかなと思っているので、
そのために必要であれば取ればいいんじゃないですか、て感じで思っています。
- エンジニアに資格が必要なのか? という問いに対するアンサーは「自分の進みたい進路による」
- 新しいところに行くためのアピールというところでは、資格を取得して有効活用したい
- 資格よりも経験を積むことのほうが重要
余談:資格より英語のスキルがあるといい
K:
むしろ、開発者としては、英語の資格の方が必要かなって。
SK:
英語の資格ですか?
K:
英語の資格あった方がいいかなと思います
S:
英語の資格というか、英会話みたいなのができるといいだろうなっていうのは、
すごく思います。
外国の方ばかりの現場とかあるし。
特にKさんのところはそうだと思うんですが?
K:
そう思う
急にミーティング設定されて、3人ぐらいの人数でミーティング設定されて始まったと思ったら
メンバー見たら
みんなもう、英語話す人しかいなくて!
逆に日本語話せない人たちばっかりで
いやー、その状態でいろいろ質問されるんですよね
SK:
それは想像するだに……英語できないと辛そうですね
K:
そう。だから、もうなんか、
何の技術があるというよりも、現場としては、まずは英語って感じ
だからITエンジニアは、まず資格というよりも、能力として英会話があったほうがいいと思います。
だから、あるとすると、英検とかTOEICとか。
ああいう資格があれば証明になるかな、みたいな。
多分、面接する人が採用のときなんかに、スキル表とか見た時に
その人が英会話喋れるかどうか分かんないけど、
この人ある程度英語能力あるかなっていうね。
現場で結構英語喋る人たちいるし、助かるっていうのはあるかもしれないと思ってます。
※補足:海外のメンバーがおらず、英会話が必要ない現場もあります。現場によりけりです。